荒廃竹林整備で地域材活用!間伐材ですだれ製作!

災害対策と資源活用!「竹林整備ボランティア」

鹿田室礼は「八女すだれ」を100年以上織り続けている老舗企業ブランドです。老舗企業として現在まで存続できているのは八女地域が昔から「竹」が豊富な土地であったからといっても過言ではありません。良いすだれは素材選びが重要なのです。この素材こそが「竹」なのです。

しかしながら、この「竹」が現在、社会問題となっています。

「竹」は本来、日本人の生活には欠かせないものでした。八女の竹も「竹細工」や「八女福島盆提灯」などの伝統工芸品や、有明海の海苔養殖の支柱や筏、家屋の建材として使用されていました。しかし、次第に化学製品の台頭により、竹産業は衰退していきます。それにともない、竹林を管理する人や企業が少なくなり、荒廃竹林と化しているのです。

「竹」の根は地下茎でつながっており、根付きが浅く、横に広がるように繁殖していきます。そのため、隣の土地への侵入繁殖被害や、地滑りなどの土砂災害などの原因にもなっています。

「竹」を原材料とする「八女すだれ」。私たちにとって「竹」は「生命」そのもの。

そんな「竹」が人の生活を脅かす存在になってしまっている。私たちは、この「竹」の現状に心を痛めました。

そこで鹿田室礼は「竹林整備」に取り組むことにしました。

 

地域は地域住民で守る「竹林整備ボランティア」

2019年1月より鹿田室礼は福岡県八女市星野村のNPO法人「がんばりよるよ星野村」の「竹林整備ボランティア」に参加するようになりました。

NPO法人「がんばりよるよ星野村」は、2012年の九州北部豪雨で未曾有の被害を受けた福岡県八女市星野村のその災害復興ボランティアの中から生まれた団体です。 自然災害や事故により被害を受けた、 星野村の自然や人々が作り上げてきた里山の再生を図るために、広く市民、団体間の連絡ネットワークを構築し、多様な人々が参加できる環境を作り、住民、行政、企業などと協力し合って環境 を保全し、未来に向けた星野村の復興、活性化を 目的とする民間団体です。

「竹林整備ボランティア」には、メンバー以外にも、村外の団体や学生、近郊の方々が参加しています。竹林から枯れ竹や折れ竹を切り出し、畑の肥料にするために機械でパウダー状に粉砕します。自然災害によって被害を受けた里山の再生や防災のためだけでなく、竹の有効活用にも取り組んでいます。

星野村では30年ほど前まで、有明海の海苔養殖に用いる支柱用に竹を育成し、竹皮も全国の工芸品の材料として出荷していました。しかし、支柱がグラスファイバーに変わり、竹林が放棄されるようになってしまったのです。そういった歴史的背景も参考にしながら、竹活用の可能性を模索しています。

そこで、鹿田室礼では荒廃竹林の間伐材を活用し、すだれの原料となる「竹ヒゴ」の製作や、「竹材」の販売に向けての挑戦をしています。日本人の生活を支えてきた「竹」。近い未来も同じように「竹」が日本の象徴になるように、鹿田産業は「竹活用」に取り組んでいきます。

自然信仰が根付く日本人は自然との共生の中に癒しを求める。自然と暮らす日本の風景を取り戻したい。

里山保全