貴重な「皮白竹」竹皮編み体験
先日、7月29日にNPO法人「がんばりよるよ星野村」主催の皮白竹の竹皮編みワークショップに参加させていただきました。
NPO法人「がんばりよるよ星野村」は、2012年の九州北部豪雨で未曾有の被害を受けた福岡県八女市星野村の災害復興ボランティアの中から生まれた団体です。 自然災害や事故により被害を受けた、 星野村の自然や人々が作り上げてきた里山の再生を図るために、広く市民、団体間の連絡ネットワークを構築し、多様な人々が参加できる環境を作り、住民、行政、企業などと協力し合って環境を保全し、未来に向けた星野村の復興、活性化を目的とする民間団体です。今回のような竹皮編みワークショップに加えて、定期的に竹林整備なども行われています。
群馬県指定の伝統工芸品「西上州竹皮編」の作り手、「前島美江」さんが八女市星野村の移住体験・交流施設《ていちゃんげ》で竹皮編みのワークショップをされるということで、私たち新入社員2人で体験してきました。
群馬県の工芸品?八女と何が関係あるの?と思う方もいるかもしれません…
実は、群馬県の伝統工芸品である「西上州竹皮編」は、八女市とうきは市の一部にしか群生していない「皮白竹(カシロダケ)」という希少竹の竹皮を使って作られているんです。
その名の通り、皮白竹は皮が白いので、ほかの竹皮と組み合わせて編むとコントラストの綺麗な作品が出来上がります。
「皮白竹」についてはこちらのブログをご覧ください。
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貴重な資源「皮白竹(カシロダケ)」
\体験談/
まずは花籠を作りました。
竹皮に水をかけて、体温と同じ温度くらいになるように水分を全体に行き渡らせます。5分から10分くらい手で水をかけて柔らかくします。
竹皮を2枚、半分に折り、手で4つに割きます。
竹皮2枚を交互に通していき、カゴになるように編みます。
カゴ部分ができたら、竹皮で持ち手部分を作ります。1cmくらい幅に手で広げながら割いたものを水に浸けて柔らかくしてから使います。
割いた皮を2本2本とって、元と先が反対になるように結び、ひねりながら1本になるようにねじっていきます。
持ち手部分をカゴに結びつけたら完成です。
こちらが私たちが作った花籠です。どうでしょうか。
その後は、コースター作りに挑戦しました。
コースターには、竹皮を針で細く割いたものと1cm幅くらいに割いたものを使用します。細い芯材に少し広く割いた巻材を巻き付けながら針で縫い込むコイリング手法で作られます。
前島さんの作る竹皮コースターは皮の模様が連なっているのが特徴なのですが、その模様をうまく表現するのがとても難しかったです。
上の写真が私たちが作ったコースターで、下の写真が前島さんが作られたものです。前島さんのは綺麗に模様が出ているのが分かると思います。私たちのは、まだまだですね…😅
難しかったですが、とても楽しく夢中になって作っていました。
実際に自分達で体験することで、竹や竹皮、伝統工芸品についてより理解を深めることができて、とても良い機会でした。
今回使用した「皮白竹」はここ八女市やうきは市の一部にしかなく、群馬県など遠方から集めに来られる方もいるほど貴重なものです。しかし、竹林整備や竹皮集めをする人は減り、荒廃が進んでいます。私たちは、そのような資源や伝統維持、里山保全のためにも こういった情報発信や竹林整備なども積極的に行っていきたいと思います。
私たちは八女市の町並み、文化を守り伝えていく活動をしています。
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